『アメトーーク』は狭いコミュニティなのか

過日の『アメトーーク』でかまいたち山内が鋭い切り込みを見せた。
詳しくはK助さんが以下にまとめられている。
ヨイ★ナガメ:雑感【アメトーーク(かまいたち山内の小論文の書き方講座)】 - livedoor Blog(ブログ)


端的に言えば、いつも同じ芸人しか出ていない。
山内の言葉を借りるなら「アメトーークが狭い狭いコミュニティん中で」回っていると。


言われてみれば確かにそうかもしれない。
しかし印象だけで断言してしまうのもいかがなものか。
ということで実際に出演回数を集計し、山内の推論が正しいか検証してみる。

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驚異の続編『ウレロ☆未完成少女』

提灯記事みたいなタイトルだなぁ。
まぁ一介の弱小ブロガーがここで何か言ったところで卯の毛ほどの影響力もないと思うので、せめて思いきり声を大にして言っておく。
ウレロ☆未完成少女』心から面白い!いや、楽しい!
「面白い」だとか「笑える」を越えて、素直にまっすぐ「好き」と言える稀有な作品だ。


視聴者はもちろんのこと、出演者、スタッフからも続編が熱望され、早見あかりに至っては最終回の収録で終了を惜しんで涙を流したほどの前作『ウレロ☆未確認少女』。低視聴率にも負けず、わずか半年でシーズン2を実現させてしまった。その熱量たるや画面を通してでも分かるほどに出演者から、セットから、そのすべてから溢れ出ている。皆の熱い想いを乗せた続編が面白くないはずがない。
…とは言い過ぎだが、出演者、スタッフから愛されている作品というのは「強い」。皆が同じ「面白い」を共有し、そこを目指して作り上げるから、面白さに芯があり強固だ。いや、皆で間違った面白さに進んで心中する場合もある。続編でありがちなのが、前作で確かに魅力の一端ではあったが「そこじゃないだろ」という側面ばかりが強化され、勘所を外してしまうことだ。具体名は避けるが、アレとかアレとかなぁ…とまぁ続編では残念な思いもしてきている。


しかし、第2話まで見た限り『ウレロ☆未完成少女』は信頼がおける。第1話を見たときは、前作の貯金があるのでどうしても贔屓目に見てしまうと思い、感想は保留にしていたが、第2話を見て確信した。これは完全に面白いやつだ。前作の良いところをきちんと引き継いでいる。
さらに出演者同士が生み出すグルーヴとでも言おうか、笑いの相乗効果がとんでもないことになっている。


放送が始まるまでキャスト以外すべての内容は謎に包まれていた。前作の続きなのか、まったく新しい設定なのかも分からないまま第1話が始まった。冒頭では、ニコ生のアンケートで続編の舞台候補となった探偵事務所の設定で話が進んでいるかと思わせておいて、前作の設定をにおわせる会話が展開し、「おやおやっ」と思っているうちに前作の続きであることが明らかになった。
それからは怒涛の如き勢いでギアがかかり、前作で見事なまでのやられ役となった角田は全身からコメディを発露する演技を見せ、ウンナンイズムの正統継承者の称号を手にしたバカリズムはそんな角田にキレのある飛び蹴りをかます。豊本はストーリーテラーに回りながらも要所で華麗にボケ、ただの天才・劇団ひとりは前作にも増して伸びやかにふざける。ウレロ最大の発見、早見あかりも歴戦の芸人を向こうに回して鮮やかなコメディエンヌぶりを見せる。そして、飯塚がこの豪傑たちを一手に引き受けつっこみ、仕切る。
「これも!これも!これも!」と喜びたくなるパワーアップぶり。
ともすればオリジナルメンバーを揃えた時点で満足してしまいがちな続編にあって『ウレロ☆未完成少女』は正統な進化を遂げていた。


まったく褒めすぎだとは思うが、これは褒めておかないといけない。今、あのメンバーで、シチュエーション・コメディを、あのレベルでやっているという事実。その気概。こういうことが正当に評価される世の中であって欲しい。


ただ一つ懸念があるとすれば、前作でいうIQGやあかりの成長といった物語の縦軸がどんなものになるか、それだけだ。

武井壮の百獣の王漫談

久々に現れました。私の大好物。
その名は武井壮
彼とはフジテレビの深夜番組『うもれびと』で出会った。

うもれびと』とは
マサヒロ(中居正広)が、Jと呼ばれる謎の人物からの指令のもと、
もう1つのグループを結成するために、毎回ゲスト有名人に
「才能があるのに、今はまだ世に出られず、うもれている無名な人」
を連れてきてもらい、そのキャラクターを何とか掘り起こしながら
オーディションしていくトーク番組である。
(番組公式HP引用)


件の彼は森山直太朗が「地上最強を目指す男」と紹介し連れてきた。


「どうも。はじめまして。武井壮と申します」
いいね。もう目が違う。「現れた!」と直感に突き刺さってきた。

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『テベ・コンヒーロ』のコウメ太夫は何故面白かったのか

あなたは、コウメ太夫で笑ったことがありますか?


多くの人が、特にお笑い好きであれば「いいえ」と答えるだろう。
しかし、ある番組のせいで私はその質問に「はい」と答えなくてはならなくなった。
その番組とは『テベ・コンヒーロ』。日曜夜8時というゴールデンタイムど真ん中に、松島トモ子に猛獣への餌やりをさせたり、過去のスターの不人気を競わせたりと、悪意を笑いに変え続け、先日終了を迎えた『クイズ☆タレント名鑑』の残党が作る深夜番組だ。深夜でも引き続きその悪童精神を発揮した企画を送り続けている。
そして昨日、「コウメ太夫で笑う芸人など存在するのか?」を検証するため、「コウメ太夫で笑ったら即芸人引退スペシャル」と題された企画が行われた。

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