パレートの法則で考えるAKB48

Yahoo!ニュースを見ていると、AKB48の新曲『Beginner』が初回出荷100万枚突破という何とも景気の良い話が目に飛び込んできた。
しかし、コメント欄を見ると、ネガティブな感想をお持ちの方がたくさんいらっしゃるようで。。。

曰く「数字に信憑性がない」だとか、
曰く「単なる握手券だろ」だとか、
曰く「AKB商法」だとか、
とどのつまりは一人のヲタクが何枚も何十枚も購入してんだろクソが、という主張のようです。


実を申せば私もAKB48ファンの端くれ。
詭弁を弄してこの100万枚突破の正当性を主張してみよう。
あ、ちなみに麻里子様推しです。


さて、パレートの法則というものが存在する。
別名“80:20の法則”とも言い、大雑把に説明すると、ある事象の8割は2割の要因によって決定されているというもの。
具体例を挙げると、ある会社の売上のうち8割は全製品のうち2割によるものであるとか、またある商品の売上のうち8割は全顧客のうち2割が買い支えているとかいったものだ。
経済だけでなく様々な事象に当てはまるらしいのだが、そこらへんは便利な世の中なのでWikipediaとかなんとかで調べてください。


それで、この法則を今回のニュースに当てはめてみよう。
AKB48の新曲が100万枚出荷されたが、その購入者は2割のヘビーユーザー(所謂ヲタク)と8割のライトユーザー(所謂一般人)に大別される。
全売上の2割=20万枚を購入したのはライトユーザーとなる。
ライトユーザー1人当たりの購入枚数は1枚と考えるのが妥当だ。
よって、ライトユーザーの人数は推定20万人。
これがユーザー全体の8割を占めるので、ここから全体の購入者数を算出すると、20万人÷0.8=25万人となる。
そして、ヘビーユーザーの人数は、全購入者の2割に相当するので、25万人×0.2=5万人となる。
この人たちが100万枚のうち8割=80万枚を購入したことになるので、一人当たりの購入枚数は80万枚÷5万人=16枚となる。
なかなか妥当な数字が出てきた。100枚単位で購入するような一部の人間は外れ値として無視して構わないだろうし、平均値をとればこのくらいかと。


以上のことから、AKB48は一度の新曲リリースにつき16枚×1,600円=25,600円もの大金を注ぎ込んでくれる大変ありがたい5万人もの熱狂的ファンと、20万人もの一般的ファンによって支えられているということが見えてくる。

この数字を見てもなお、100万枚という記録を否定できるだろうか。
過去のミリオンアーティストとの無意味な比較をできるだろうか。

…と、未だCDを1枚も購入したことのない、YouTubeで満足してしまう、超がつくほどのライトヲタが戯言を申すのでした。