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サバイバル登山家・服部文祥が地獄のミサワすぎる

昨年10月、『情熱大陸』に彗星の如く現れたサバイバル登山家・服部文祥

服部 文祥(はっとり ぶんしょう、旧姓・村田、1969年 - )は、日本の登山家。神奈川県横浜市出身。1994年、東京都立大学フランス文学科卒業。山岳雑誌『岳人』の記事連載を行った。
「山に対してフェアでありたい」という考えから、「サバイバル登山」と自ら名付けた登山を実践する。「サバイバル登山」とは、食料を現地調達し、装備を極力廃したスタイルの登山を指している。
Wikipedia引用)

“サバイバル登山”という特異すぎる登山スタイルと、強烈なキャラクター、そしてコントのような展開。すべてが『情熱大陸』の歴史を塗り替えるエポックメイキング的快作との呼び声高く、笑えるドキュメンタリーとして瞬く間にテレビ界を席捲した。
実を言うと私はネットでその情報を伝え聞くのみで、実際の衝撃映像は未見だった。しかしついに先日、『情熱大陸』の激震から一年を経て、フジの深夜番組『ナダールの穴』にてサバイバル登山家と初の邂逅を果たした。


その前に『ナダールの穴』について軽く説明すると、

中学で京都の超進学校に合格しながら、ひきこもり生活に突入して、空白の3年間を過ごした千原ジュニア。この番組では、そんな彼に「つめこみ教育」を施します。毎回、いろんなジャンルの突破者であるオモシロ家庭教師がジュニアの部屋を訪れます。
現在37歳の大人には、時間もゆとりもありません。
『鹿児島ナダール麻布附属駒場学園夜間部』という名の、いかにも賢そうな教育機関でもあるこの部屋は、千原ジュニアの修練の場「虎の穴」でもあるという意味から、『ナダールの穴』という番組として発信します!
(番組公式HP引用)

喋る黒猫(高島彩)を進行役にして、ジュニアがひきこもり時代に見えていたという妖精に扮したゲストと一緒にオモシロ家庭教師の話を聞くという、無駄に怖い設定のこの番組。地味ながら面白い。積極的にイジって馬鹿にするのではなく、素人さんの話をちゃんと聞いているのがいい。ジュニアは引きつつ、気遣いあるツッコミをいれ、素人さんの特異性が相対化される感じ。こういうのを見ているとジュニアって本当に気の小さい人なんだなと思う。


それはさておき、服部文祥である。
もう結論から先に書いてしまうが、この人リアル「地獄のミサワ」なのだ。
おそらくすべて真剣に言っていることで、中には頷ける主張もあったりするのだが、とにかく「地獄のミサワ」感が半端ではなく、テレビの前で爆笑してしまった。
ここでとやかく説明しても仕方あるまい。以下に『ナダールの穴』で遭遇した衝撃の出来事を書き起していく。
 ※ 「地獄のミサワ」をご存知ない方は http://jigokuno.com/ を参照のこと



まず登場シーン。

意表を突いていきなり窓から入ってくる。とはいえここは演出の範囲内であろう。ミサワの実力はこんなものではない。


次にお土産を渡してくる。それにしてもこの図はなかなか面白い。

その中身はカエルだ。ジュニアもゲストも当然悲鳴を上げる。しかし当の本人は驚かれるなんて意外という顔をわざとらしくしている。「え〜、驚く?俺には普通なんだけどな〜。君たちには普通じゃないんだ〜」感満載だ。序盤も序盤だが、地獄のミサワのギアはここからトップに入り、そのまま最後まで突き抜けていく。


サバイバル登山では必要最低限の装備と食糧しか持っていかないという話になり、ジュニアが「たとえば缶詰を持っていくとか(しないんですか)?」と質問すると、

「美しくないねぇ」
美学である。格好良すぎて惚れてしまいそうだ。


魚釣りで「すぐ釣れるんですか?」との質問に対しては

「俺ぐらい上手ければ」
私も是非フィッシュオンされたい。


「夜寝るのが怖くないのか」と問われれば「怖くない。何で怖いの」と言ってのける。
更に「熊とか襲ってこないんですか」と問われれば、見事に切り返す。

「熊のメニューに人間は入っていないから」
そうなんだ!そんな考え方したことなかった!


そうだ、ミサワは狩猟をする。熊なんて目じゃない。
この日は自らが狩った熊と猪の標本を持ってきた。

この標本は自宅の庭に埋めて作製するそうだ。
収録の当日、ディレクターに言われて掘り起こしてきたそうで、その時に思い出したと言う。

「あ、そうだ!熊埋めてたな!」
名言である。日常生活で決して使われることのない発言をさらりとしてしまう。


他の登山家の話になり、ジュニアが日本人で初めてマスナルの単独・無酸素登頂に成功した栗城史多に言及すると、

「栗城君や野口(健)君は市民ランナー」
アルピニスト野口健まで巻き込み、更に「登山家として3.5流」とまで言ってのける。
しかも凄いことに、「栗城君は反論しないと思うよ」と言いつつ、まったく面識がないという。


そして最後の発言がこれだ。

「これまた2ちゃんに叩かれるな〜」
もはや嬉しそうですらある。


上記の発言には何の脚色もない。ナチュラルボーン・ミサワだ。
30分という尺では物足りないくらい、と同時に濃密すぎる「地獄のミサワ」タイムであった。