無印良品とマルイのセールでてこずった話

突然だけど私は無印良品が好きだ。

中には100均でいいんじゃないの?というものもあるけど(ポリプロピレンのメイクボックスがダイソーの積み重ねボックスとほぼ同じというのは有名な話)、安定した品質で、デザインもシンプルかつおしゃれで、全体の統一感を出しやすいので、特に結婚してからは割と色々なものを無印で買い揃えている。


この前も収納スペースが少なくなってきたので無印の食器棚を買おうという話になったのだが、高額な買い物なのでセールを狙うことに。

そして、この3月下旬に無印好きの間ではおなじみの無印良品週間の10%オフとマルイのセールの10%オフが重なり合計19%オフとなる年数回しかないチャンスが訪れた。

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物語の向こう側 ~MOMOIRO CLOVER Z DOME TREK 2016~

 ももクロ初となる5大ドームツアー(正確には一般的に言われる「5大ドーム」ではない。かつてインディーズレーベルでのCD発売をメジャーデビューと勘違いしていた運営らしい誤表記とも言える)『MOMOIRO CLOVER Z DOME TREK 2016‘AMARANTHUS/白金の夜明け’』の最終地・西武プリンスドーム公演に2日間参戦してきた。

公演タイトルにあるように先日2枚同時発売されたニューアルバムを引っ提げてのドームツアーであり、当ブログにも書いたとおりこのアルバムが大傑作であることから、かなりの期待を持って参戦した。

rakubouzu.hatenablog.com

 アルバムの感想を要約すると「旧来のももクロらしさを封印して脱・ももクロを目指した前作から3年という時を経て、今作はそんなももクロらしさすらも飲み込み新・ももクロを完成させた傑作」であり、そんなアルバムを聴き込んで参戦したライブは、それはそれは幸福な答え合わせであるとともに、新しい楽しさの更新でもあった。

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うる星いしん~ビューティフルドリーマー~

もし貴方が高橋維新の名前を知らないのなら、それはとても幸せなことです。そっとブラウザを閉じ、引き続き楽しいテレビ生活を満喫してください。

高橋維新を知る人は、ほとんどがネガティブな意味でもってその名前を受け取るだろう。最近では爆笑問題の太田が自身のラジオで3週にもわたり言及、というか口を極めて罵ったことでも話題になった。

彼は一体何者なのか。そして彼の何が問題なのか。

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めちゃイケ国民投票は親殺しの物語

親殺し。
古今東西の物語の定番の一つに「親殺し」というモチーフがある。
もちろん文字通り子が親を殺す物語もあるが、多くは比喩として、精神的な親殺しのことを指し、自分を産み育てた根源的な存在であり、それと同時に生まれてすぐ最初に目の前に立ちはだかる壁でもある親(主に父親)を乗り越え、精神的に成長するというものである。


めちゃ×2イケてるッ!』
通称「めちゃイケ」。1996年10月19日にスタートして以来、「守ったら負け」の精神で次々に新たな企画を産み出し、およそ20年の長きに亘ってフジテレビ土曜8時の看板を担い続けているバラエティ番組。
今の20代〜30代にとっては思春期を共に過ごした偉大なバラエティ番組としてもはや説明は不要だろう。そして悲しいことに、現在の凋落ぶりも。

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「ももクロらしさ」とは何だったのか

ももクロのニューアルバムの話をしようか。


その前にちょっとだけ過去に遡ろう。
まず2011年7月27日に発売された1stアルバム『バトル アンド ロマンス』。
今となってはもはや懐かしいアイドル戦国時代と呼ばれていた頃。同年4月の早見あかり脱退を機に「ももいろクローバー」から「ももいろクローバーZ」に生まれ変わった5人組は様々な仕掛けで急速にファンを拡大し、破竹の勢いでアイドル界を駆け上がっていった。
その勢いをそのまま爆発させて焼き付けたかのような『バトル アンド ロマンス』は紛れもない傑作で、アイドルとして初のCDショップ大賞を獲得し、収録された曲のほとんどが以降のライブの定番曲となり、さいたまスーパーアリーナ横浜アリーナ西武ドームと1万人以上の規模の会場を次々に即完売させるグループにまで成長させた。
思えばその多くの曲を手がけたのがヒャダインで、彼の才能とももクロの個性がお互いに高い次元で融合したのが、成功の大きな要因だったのだろう。
逆に言えば、底抜けに明るく縦横無尽に駆け回る溌剌さ、往々にして「全力」と形容されるももクロのパブリックイメージは、ヒャダインの楽曲によって形成され、固定化してしまったのかもしれない。

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